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「2019年の世界経済を見る眼(秋編)」の一般募集

来月5日(土)から早稲田大学エクステンションセンター八丁堀校で始まる「2019年の世界経済を見る眼(秋編)」の一般募集が始まりました。

米国を中心に数多ある政治や金融政策に関する情報を資産運用をする人間がどのように解釈して行動に繋げていくのか、金融市場の動きから多くの投資家がどのような理由からそのような行動をとったのかという動機などについて、ファンドマネージャーの視点に立ってお話をする講座です。

ご興味のある方は早稲田大学エクステンションセンター八丁堀校のHPよりお申込み下さい。

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合成の誤謬

「消費増税に節約で勝つ 日常生活品にこそ削る余地あり」(日経電子版~マネー研究所

合成の誤謬の典型。

「全員が貯蓄をしようとすると、誰も貯蓄が出来なくなる社会になる」

これは野村総合研究所に出向した1991年にリチャード・クーさんから教えられた「経済の格言」の一つ。

この格言に倣えば

個々人が消費税に節約で勝つことを目指すと、だれも節約で消費税に勝てない社会になる

ということ。

多くの人に節約を迫ることが消費増税の最大の問題であり、現時点で最悪の経済政策である所以なのだ。

80年代末の「シーマ現象」や高度成長期の「3C三種の神器」からも明らかなように、人々が少しの贅沢を目指すからこそ経済は成長するのだ。節約に励む人たちが、必要不可欠なものを安く買おうとすればするほど、経済成長から遠ざかることになる。

GPIF、CIO退任 ~ 「改革者」か「破壊者」か

「厚生年金と国民年金の積立金約130兆円を有する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の水野弘道理事兼最高投資責任者(CIO)が9月末の任期満了で退任する」(14日付現代ビジネス 「アベノミクスの「立役者」がGPIFを去る…その意外なインパクト」

知らなかった。大手メディアはどこも報じていないが「現代ビジネス」のスクープなのだろうか。確かに任期は今月末までだが。8月末に公表された「2019年財政検証の結果」によって、GPIFが基本ポートフォリオを修正するという話も出ていることと関係がある話しなのだろうか。

「フェア(公正)に、ファクト(事実)を指摘すれば、同氏の功績は以下の通り、列記できる。(1)債券中心のGPIFの保守的運用を国内外株式を5割に引き上げる積極運用への転換、(2)海外投資家の「水先案内人」として海外機関投資家の対日投資促進に尽力、(3)特にカルパースなど海外の年金基金の日本株投資を促した――。

それだけではない。年初のフラッシュ・クラッシュで対ドル円レートが104円台への円急騰局面で円売り市場介入に動けない日本銀行に代わりGPIFが外債投資で円高阻止に貢献したこともまた周知の事実である」(同)

資産運用の専門家の端くれとしては、こうした見方には全く賛同できない。

それは、国内株式への投資比率を高め株価2万円超実現に大きな役割を果たすことや、政府に代わって円高阻止に動くことが公的年金の運用責任者の責務だとは思えないからだ。

先月20日にカルパースの理事会で行った「グローバル市場が非常にシンクロナイズ(同期化)された状況の下で、運用担当者はあらゆる資産クラスで損失を出す危険がある」というGPIFのCIOとして適切とは思えないタイミング、場所での無責任な発言も退任することが決まっていたから出てきたものだったようだ。

「グローバル市場が非常にシンクロナイズ(同期化)される」という「相場観」を持てなかったCIOは、「GPIFの運用改革者」ともてはやしてくれる人がいるうちに辞めるのが得策だという「相場観」を持ったようだ。

それは、数年後には自分が「改革者」ではなく「破壊者」だったことが明らかになることを悟っているからだろう。

先月末に公表された財政検証の結果を見ても、残念ながら今回のCIOの相場観はかなりの確率で当たりそうだ。

問題は、CIOはが去っても、GPIFには「グローバル市場が非常にシンクロナイズ(同期化)される」という相場観を持てなかったCIOが残したツケが残されるということだ。

そして、そのツケを払うのは残念ながら国民なのだ。

「マツダ3」不振 ~ 個性を捨てたマツダに魅力はあるのか

「マツダ3」が苦戦を強いられているようだ。

<参考記事>
10日付日経電子版;「マツダ3」不振で不協和音 部品各社「殿様商売だ」

古くはコスモ、RX-7、ファミリア、ランティス、RX-8…。免許を取ってから40年強の間、かなり長い期間マツダ車に乗ってきた。特にロータリーエンジンのファンでないにもかかわらずマツダ車に乗ってきたのは、個性的なデザインの車が存在していたからだ。

今年15年間乗ってきた愛車RX-8をついに手放した。買い替えを検討し始めたときには当然マツダも対象に入っていた。

しかし、すぐにマツダは検討対象外に。それは、セールスマンとの相性もあるが、高級化という名の下にモデルチェンジのたびに数センチずつ車幅が広がり、とうとう我が家のコンクリートで囲まれたガレージに入る車がアクセラとデミオだけになってしまったからだ。

もともとファミリアであったアクセラには魅力を感じていなかったし、その割に価格が割高だったことが一番の理由。

もう一つの大きな理由は、ブランド戦略として進められてきたデザインの統一化。いまやデミオからアテンザまで全て車体のデザインがほぼ同じ。駐車場に止められた車を遠目から見たとき、アテンザなのかアクセラなのかデミオなのか分からない。それはマツダの最大の長所ともいえる個性的な車がなくなったということでもある。

さらに、我が家のように車幅の制約がある人間にとっては安い車種しか選べないというのは大きなストレスになる。

これは外車でも同じ。制約条件があって小さな車種しか選べないというストレスがあるなかで、価格が割高となったら購入意欲は全く湧いてこない。

結局我が家が最後に選んだのは、以前セカンドカー候補として考えていたもともと小さい国産車。理由は奥様が可愛いと満足してくれたから。小生の拘りでドイツ車を購入して、ずっと奥様に「私が好きな車じゃない」と不満を言われるリスクも含めれば、コスパは最高だといえる。

個性のないマツダ車には乗る価値はない。長年のマツダ車愛用者からは今回の「マツダ3」の不振は必然のように思えてならない。

RX-8から小さな国産車に買い替えて約5カ月。未だにマツダの担当者は我が家がRX-8に乗り続けていると思っているのか、点検の案内等を送ってくる。これも少々問題。

キャッシュレス社会

「8月の街角景気について、内閣府は「このところ回復に弱い動きがみられる」との判断を据え置いた」(9日付日経電子版 「8月の街角景気、製造業冷え込む 増税後に増す不安」

どのように見たらこうした「回復」という判断に至るのだろうか。どんなに情報を集めても、それを客観的に見る目がなければ宝の持ち腐れ。データを歪めてみるのであれば、データーなどない方がまし。

「駆け込み需要がないまま、10月の消費増税を迎えることになる」(北海道・住宅販売会社)

足元の日本経済の問題は、記事内で紹介されているように、10月の消費増税を前に駆け込み需要が起きていないこと。

「政府はキャッシュレス決済に伴う還元策などで消費の下支えをしようとしている」というが、問題は決済手段ではなく、消費者の財布の中が「キャッシュレス」になっていることだ。

近藤駿介

プロフィール

Author:近藤駿介
ブログをご覧いただきありがとうございます。
ファンドマネージャー、ストラテジストとして金融市場で20年以上の実戦経験を持つと同時に、評論家としても活動して来ました。教科書的な評論・解説ではなく、市場参加者の肌感覚をお伝えしていきたいと思います。

近藤駿介 実践!マーケット・エコノミー道場

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著書

1989年12月29日、日経平均3万8915円~元野村投信のファンドマネージャーが明かすバブル崩壊の真実

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