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感謝祭に救われた「地政学的リスク」

北朝鮮による韓国ヨンピョン島砲撃によって久しぶりに注目を浴びた「地政学的リスク」に伴う金融市場の激震は、予想以上に限定的なものに留まった。ニュースが流れた直後こそ「有事のドル買」で円は対ドルで84円近くまで売られたものの、短時間で消化され、結局は何事もなかったかの様に83円前半と「元鞘」におさまった。
日経平均株価も寄り付きこそ10,000円割れで始まったものの、アジア各国の株式市場が予想以上に堅調だったこともあり、小幅下落に留まり終値では10,000円台を維持した。

金融市場が「地政学的リスク」に強かったのは、北朝鮮砲撃が拡大を見せなかったという直接的な理由に加え、季節的にポジション調整が進んでいたという金融市場の内部要因も無視できない。
今月は多くの米系ファンドが決算を迎えるが、今週末は感謝祭で金融市場が休場となるため、もともと日程的に決算を控えたポジション調整は今週中までに完了することになっていた。実際にCFTCの大口投機家の円買い・ドル売りポジション(ネット)は、10月5日の49,206枚から11月16日には22,858枚と、日本の「孤独介入」直後の規模まで縮小して来ていた。

金融市場が「地政学的リスク」による大きな混乱を避けられたのは、ポジション調整が進んだ中で発生したからである。今回の北朝鮮の行動は、綿密な計画の下に実行されたという見方が強い。金融市場にとって幸運だったのは、世界に通じる金融市場を持たない北朝鮮の計画は、金融市場への影響まで至らなかったことだ。




近藤駿介

プロフィール

Author:近藤駿介
ブログをご覧いただきありがとうございます。
ファンドマネージャー、ストラテジストとして金融市場で20年以上の実戦経験を持つと同時に、評論家としても活動して来ました。教科書的な評論・解説ではなく、市場参加者の肌感覚をお伝えしていきたいと思います。

近藤駿介 実践!マーケット・エコノミー道場

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著書

1989年12月29日、日経平均3万8915円~元野村投信のファンドマネージャーが明かすバブル崩壊の真実

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