参院選「違憲」「無効」判決 ~ 「決めたいことだけを決める政治」のブレーキ役になるか

「1票の格差」が最大4.77倍だった7月の参院選を巡り、広島高裁岡山支部は、選挙区の定数配分は「違憲」と判断し、同選挙区の選挙結果を無効という判決を出しました。被告の岡山県選挙管理委員会は上告する方針のようですが、判決が確定すれば岡山選挙区から当選した自民党の石井正弘氏は失職することになります。

来月26日まで全47都道府県選挙区の無効を求めた裁判の判決が出る予定ですが、「違憲」「無効」判決が確定し、7月の参院選での選挙区選出議員が全員失職したとすると、参議院の勢力分布は「自民67」「民主48」「公明16」「みんなの党14」「共産8」「維新7」…となります。

こうなると、「総数169」に対して「自公83」に留まることになります。自公だけでは過半数の「85」に届かないということは、再び「ねじれ国会」となり、「決めたいことだけを決める政治」と「さよなら」しなくてはならないということです。

参議院議席数

「自民党の脇雅史参院幹事長は28日午前、7月の参院選の定数配分を違憲とし、岡山選挙区の選挙を無効とする広島高裁岡山支部の判決を受け『何らかの改定を加えた選挙制度で次の(2016年)参院選を迎えるつもりだ』と述べた」(日本電子版「自民参院幹事長『16年選挙は新制度で』」) 

選挙区選挙が無効になり当選取り消しになれば「ねじれ国会」に逆戻りすることを認識されているのかは分かりませんが、脇自民党参院幹事長は「2016年」など呑気な発言をしています。

自ら人選した「第三者機関」「有識者会議」から政策のお墨付きを得る手法がお好きな安倍総理は、三権分立で立法府から独立している司法が出した参院選「違憲」「無効」というお墨付きをどのように受け取るのでしょうか。

「決めたいことだけを決める政治」の危うさも表れつつあるなかで、今回の「違憲」「無効」判決が、「決めたいことだけを決める政治」のブレーキ役になるのであれば歓迎です。

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近藤駿介

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