G20共同声明 ~ヤブ医者なのか、偽薬なのか

「市場の安定のために金融政策、財政政策、構造改革の『すべての政策手段を用いる』とする共同声明を採択し、終了した。中国経済の減速や原油安を起点とする市場の動揺に対し、G20が断固とした態度で臨むことを示すことで不安の沈静化を狙う」(27日付日経電子版「G20が閉幕、市場安定へ『すべての政策』 共同声明」)

上海で開催されていたG20が、このような共同声明を発表して閉幕した。

G20は不安の鎮静化を図ることで市場の動揺を抑え込みたいと考えているようだが、最大の不安は、G20が断固たる態度で臨むことで不安の鎮静化を図れると考えているところ。

「最近の市場の動きは『世界経済の現在のファンダメンタルズ(基礎的条件)を反映したものではない』とし、過度な動きであるとの認識を示した」(同日経電子版)

「ファンダメンタルズ」を反映していない最近の市場を安定化するために「金融政策、財政政策、構造改革の『すべての政策手段を用いる』」ということは、健全な「ファンダメンタルズ」に本来不必要な薬を投与するということでもある。

健全な「ファンダメンタルズ」に、本来必要のない薬を投与することが「不安の鎮静化」に繋がるのだろうか。

もしこの薬による効果が出て来るとしたら結構なことではあるが、「ファンダメンタルズ」に対する誤診があったということ。

反対に効果が出なかったとしたら、「全ての政策手段」に効用がないということになる。

つまり、G20がヤブ医者なのか、万能薬といわれているものが実は全く効果のないも偽薬なのか、のどちらかが露呈することになる。

「健全な精神は健全な肉体に宿る」という格言に従えば、「世界経済の現在のファンダメンタルズ」が健全であるのであれば、「最近の市場の動揺や原油安などを背景にした世界経済の見通しがさらに下方修正されるリスクへの懸念が増大」することはない。

G20が、「最近の市場の動揺や原油安などを背景にした世界経済の見通しがさらに下方修正されるリスクへの懸念が増大」しているのは、「世界経済の現在のファンダメンタルズが健全でないからだ」という見方で一致した方が、不安の鎮静化を図れるように思えてならない。

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近藤駿介

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ファンドマネージャー、ストラテジストとして金融市場で20年以上の実戦経験を持つと同時に、評論家としても活動して来ました。教科書的な評論・解説ではなく、市場参加者の肌感覚をお伝えしていきたいと思います。

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