2018/09/30
大人の対応?~ 会長はNOだけどCEOはOK
「訴訟の提起からわずか2日間での「スピード和解」は、SECが29日にホームページ上で発表した。合意内容によるとマスク氏はテスラの会長職を退き、後任には独立した取締役が就く。マスク氏は今後3年間、テスラの会長職に就任する資格を失うが、CEOの役職にはとどまるとみられる」(30日付日経電子版 「テスラCEOがSECと和解 罰金支払い会長退任 」)会長には就けないがCEOには留まれる。米国とは思えない何とも曖昧な決着。イーロン・マスクなきテスラはあり得ないという判断なのだろうか。
「誤った情報で投資家を欺いたとして9月27日にマスク氏が一切の上場企業の経営から退くよう求める訴訟を起こしていた」はずのSECが、その事実解明をせずに企業のガバナンスの問題に持っていったのは何とも解せない対応。
仮に「誤った情報で投資家を欺いた」としたら、それは「反市場勢力」ということで、市場からの退場を求められるのが当然。大人の対応、現実的な対応といってしまえばそれまでだが…。