2018/12/25
日経平均株価2万円割れ ~ 常に原因は海外にある?
「背景にあるのが米政治リスクの台頭だ」(25日付日経電子版 「日経平均急落、終値1010円安の1万9155円 」)このように株価下落を常に海外要因に押し付けようとする日本的な考え方が日本経済最大のリスクだといえる。背景にあることと原因とは必ずしも一致しないという認識が必要。
日経平均株価が2万円を割り込んだことで、久しぶりにテレビ朝日の「グッドモーニング」(早朝4:55~8:00)さんの電話インタビューを受けた。
株価急落など不都合な事態が起きない限りなかなかキー局からお声掛け頂く機会はない。取材を受けたということは、それだけ株価下落に対する不安が高まって来ていることの表れ。
基本的に「株価予想」はしない主義だが、今回は「20年の運用経験のなかで株価予想で運用方針を決めたことはない」「ファンドマネージャーの仕事は株価を予想することではなく、顧客が求める収益を確保することだ」という断りを入れ、これを認識してもらったうえで2019年の相場イメージと下値のめどなどについてお話しさせて頂いた(もちろん放映の際にそうした但書が付けられることはないので、単なる個人的拘りに過ぎないが)。
株価水準もそうだが、黒田総裁辞任の可能性にも触れたので、恐らく番組で取り上げられる専門家の見通しの中で最も悲観的なだけでなく番組の想定以上に悲観的な見通しだったはず。
最後に「2019年の相場に名前を付けるとしたら?」という質問を受けたので、「アベノミクスの後遺症相場」と命名させて頂いた。「後遺症相場」というのは、今の「副作用相場」と異なり、メリットがないという意味。
番組内でパネル(フリップ)で取り上げられる予定だが、約45分の電話インタビューの内容がどこまでどのように取り上げて頂けるか、少し楽しみだ。