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あるときは「世界第二位の経済大国」、ある時は「発展途上国」

「トランプ米大統領は26日、米国が発展途上国と考えていない国が世界貿易機関(WTO)で途上国としての扱いを受けているのは不公平だとして、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表に対しWTOに見直しを迫るよう取り組みを指示した」(27日付Bloomberg 「トランプ米大統領、中国の発展途上国扱い見直しをWTOに要求へ」

トランプ大統領の主張は当然のことだ。あるときは「世界第2位の経済大国」、またある時は「発展途上国」…。このように中国が都合よく立場を使い分けることはもう許されない。

こうした二枚舌が通用してきたのは、民主党政権が中国をWTOという世界の枠組みに組み込めば、中国が国際ルールに従うようになるという幻想を抱いて中国のWTO加盟(2001年12月加盟)を後押ししてきた経緯があったからだ。

しかし、20年近くの時が経過し米国側の期待が幻想だったことが明らかになるにつれ、民主党が共和党以上に中国に対して強硬な姿勢をとるようになっているいま、

「米国の今回の動きが中国の考えを変えさせる効果はほとんどないだろう」

という見解も当然のもの。米中貿易戦争はそう簡単には終わらない。

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近藤駿介

プロフィール

Author:近藤駿介
ブログをご覧いただきありがとうございます。
ファンドマネージャー、ストラテジストとして金融市場で20年以上の実戦経験を持つと同時に、評論家としても活動して来ました。教科書的な評論・解説ではなく、市場参加者の肌感覚をお伝えしていきたいと思います。

著書

202X 金融資産消滅

著書

1989年12月29日、日経平均3万8915円~元野村投信のファンドマネージャーが明かすバブル崩壊の真実

著書

中学一年生の数学で分かるオプション取引講座(Kindle版)

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