2021/05/29
「空箱上場」が成長戦略…?
「政府は米国で広がった特別買収目的会社「SPAC」の解禁を検討する。6月に閣議決定する成長戦略に明記する。未公開企業を短期間で上場する仕組みを整え、新興企業を育成する」(29日付日経電子版 「「空箱」上場、日本版SPAC解禁検討 成長戦略に明記」)正直「アホの極み」。裏口上場を促し株式市場を鉄火場にするような「空箱上場解禁」が成長戦略だとしたら日本経済は終わっている。来年4月に実施される東証改革とは何なのか。
米国では既に会計制度の変更を通してSPACの規制強化が始まっている。そんなものを二周遅れで「成長戦略」に掲げるなど政府の頭が「空箱」であることの証明でしかない。こちらは上場することも、中身が詰まった頭と合併させることができないという点でSPACよりもずっと質が悪い。