FRB利上げ先送り ~そして誰も巨大化した市場に抗えなくなった

FRBが追加利上げを見送った。

利上げ見送り自体は市場コンセンサス通りなのでそれ自体に驚きはない。

しかし、今回のFRBの追加利上げ見送りは、近い将来金融市場が混乱が起きることを示唆する出来事になるかもしれない。

気に掛かるのはFRBが利上げを見送った理由。FRBは法的に雇用の最大化と物価の安定という二つの責務を負っている。この2つの責務(ダブルマンデート)に関して「FOMC議事要旨」には、

「堅調な就業者数の増加など労働市場に関する一連の指標は、労働市場がさらに力強さを増していることを示している」

「物価上昇率は、この数カ月上昇した。しかし、エネルギー価格とエネルギー以外の輸入価格の低下の影響もあり、FOMCの長期目標である2%を下回る水準で推移している」

と記されている。

要するに雇用の最大化は達成されつつあり、物価の安定も目標の2%を下回っているもののこの数か月上昇して来ており、FRBの目標は達成されつつあるということ。

実際、16日に2月の米国消費者物価指数が発表されたが、コアCPIは前年同月比2.3%上昇している。さらに、FRBが注目しているという個人消費支出(PCE)コア・デフレーターも前年同月比1.7%上昇と、目標の2%に近付いて来ている。

これまでイエレン議長は、利上げについて「経済指標次第」と繰り返して来た。こうした発言を額面通り受け取れば、今回の利上げは「経済指標以外の理由」で先送りされたと受け取られても仕方がない。

おそらくそれは、記事で指摘されている通り「海外経済と金融市場には引き続きリスクがある」ということ。

しかし、米国株式市場が年初の水準に近付き、原油価格が39ドル前後まで回復して来たことを考えると「海外経済と金融市場に引き続きリスクがある」という理由は、利上げ先送りの理由としてはいま一つ説得力に欠けるという印象を否めない。

金融市場が安定する兆しが見えているなかで、何故FRBは利上げを見送ったのか。

・・・続きは(有料メルマガ)「近藤駿介のAnother Sense『マーケット・オピニオン』」でお読みください。


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