ヘッジファンドなどに惑わされない投資家を目指せ!

「裁定解消売りに押された」「短期筋、ヘッジファンドの売りが出た」・・・。

これらは、株価が下落したことを報じ際にメディアが使う枕詞だ。

このような枕詞が横行する裏側に見え隠れするのは、「裁定業者」や「ヘッジファンド」という一般投資家と常識が違う市場参加者のせいなら仕方がないという負け犬根性である。

一般に、人間は自分と常識が異なる人間に対しては警戒心と一種の恐怖感を覚え距離を置こうとするものだ。

実生活の中ではこれは生活の知恵であるが、金融市場におけるこうした「さわらぬ神に祟りなし」という姿勢は、自らを「敗者」、あるいは「カモ」にしかねない危険な思想である。

ライオンに襲われて命を落とすのであれば仕方がないと考えているシマウマがいるだろうか。

シマウマがライオンよりも強くなる可能性はないが、現実として同じフィールドで生きていく以上、ライオンから身を守る術を持たなければならない。

そのためにはライオンの習性や、ライオンの動きを察知する能力が必要になる。

金融市場も同じことだ。「ヘッジファンド」や「裁定業者」がいない市場は存在しない。一般投資家がそこに生息している限り、彼らは必ずそこにやってくる。

「ヘッジファンド」や「裁定業者」にならば損をさせられても仕方がないと考えている投資家がいるのだろうか。

ほとんどいないだろう。

では、彼らの習性や、彼らの動きを察知する能力を身に付けようとしている投資家はどれほどいるだろうか。

これまたほとんどいないというのが現実だ。

日本の多くの投資家は、「ヘッジファンドの動向」や「裁定業者の動向」ばかりを気にしている。つまり、「カンニング」で彼らの動きを知ろうとしている。

こうした考えは、シマウマがライオンに「何時狩りに出かけるのか」「どいつを狙うのか」を教えて貰おうとするようなもので、何の解決策にもならない。

大切なことは自分で察知出来るようになることだ。

多くの投資家は、「相場を当て」、「相場をトレース」することでリターンを出そうとしている。確かに「相場を当てる」こと以上に大きな収益をあげる方法はない。

しかし、「相場を当てる」こと、「相場を当て続けること」は、例えジョージ・ソロスでも、ウォーレン・バフェットでも不可能だ。例えて言えばシマウマが「チーターと同じ位早く走れたらライオンに捕まることはない」と考えるのと同じようなこと。

重要なことは、自分達とは異なった価値観を持った投資家が同じ市場に存在していることを認識することだ。

「ヘッジファンド」などは、「相場は利用する」が、「相場をトレースする」とは限らない。

例えば、「株を買う」という判断をした場合、「(ETFを含め)現物株を買う」「先物を買う」「コールオプションを買う」「プットオプションを売る」という、4つの選択肢がある。

この中で、どの選択肢が最も効率的か、どの選択肢が自分の相場観に合っているのか、どの選択肢が自分のリスクリターンに相応しいのか…。こうしたことを考える習慣を身に付ければ、自ずと「ヘッジファンド」がどのように動く可能性があるのかは想像できるようになる。

こうした習慣を身に付けるためには、オプションや裁定取引などに関する最低限の知識を身に付けておかなければならない。

デリバティブの本質を押えておけば、現物株市場とデリバティブ市場がどのようなメカニズムで影響し合っているかを想像できるようになる。

そしてそれは、結果的に投資家の相場観の向上をもたらすことになる。

決してそれは「相場予知能力」が上昇するからではない。デリバティブ取引の本質を身に付けることで、市場をより多角的に見られるようになるからだ。言い換えれば「相場観察能力」が上昇するということ。

資産運用において、極めて重要な要素はこの「相場観察能力」だ。昨日と今日で何が違うのか、前回と今回で何が違うのか、AとBで何が違うのか…。こうした「変化」に気付くか否かが運用結果に大きく影響して来る。
そのために必要なのは「本質の知識」と「客観的視点」「多角的視点」などだ。


   ********

こうした「相場観察能力」を向上させることを目的とした投資運用講座を3月27日(日)に開催します。

午前中の第1部は「中学1年生の数学で分かる『オプション取引講座』」。第1部では「相場分析能力」を高めるために必要なオプション取引の本質と、現物株市場との繋がりについてお伝えします。

午後の第2部は「派生商品を絡めて考える、ファンドマネージャー市場分析講座」。第2部ではデリバティブ取引に関る指標等の分析を通して、実際にどのように相場状況を判断していたのか、デリバティブファンド等デリバティブを利用したファンドの運用していた経験談をお伝えします。

参加費用は、第1部、第2部共に22,000円(税込)で、第1部、第2部両方をお申込み頂くと40,000円(税込)に割引となります。

・第1部「中学一年生の数学で分かる『オプション取引講座』」の詳細とお申込みは
 https://www.facebook.com/events/377583909032349/

・第2部「派生商品を絡めて考える、ファンドマネージャー市場分析講座」の詳細とお申込みは
 http://fx-on.com/ebooks/detail/?id=9158

マイナス金利になるなど、投資運用が未知の領域に突入する今、オプション取引そのものに対する理解を深めると同時に、デリバティブ市場と現物株市場とがどのように影響し合っているかを知ることで、「相場観察能力」を高め、安定した投資収益を目指して下さい。

募集人員に限りがございますので、是非この機会にお早めにお申込み下さい。

また、25日(金)と28日(月)に、「マイナス金利政策がもたらす世界と日米欧金融政策分析」というテーマで「マーケット・エコノミー研究会」を行います。こちらも是非ご参加ください。詳細とお申込みはこちらから。

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近藤駿介

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Author:近藤駿介
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ファンドマネージャー、ストラテジストとして金融市場で20年以上の実戦経験を持つと同時に、評論家としても活動して来ました。教科書的な評論・解説ではなく、市場参加者の肌感覚をお伝えしていきたいと思います。

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