個人金融資産1741兆円~「資産」「負債」の都合の良い方しか報じない日本のメディア

「家計が保有する金融資産の残高は、15年12月末時点で前年比1.7%増の1741兆円だった」(25日付日経電子版「家計の金融資産、前年比1.7%増の1741兆円 12月末 日銀統計」)

こうした報道を聞いて何時も気になることは、日本のメディアは「資産」と「負債」の都合の良い方だけを報じているということ。

個人金融資産やGPIFなどに関しては「資産」ばかりを報じ、政府については「負債」ばかりを報じる。

バランスシートは「資産」と「負債」の両方が揃って始めて成り立つものだ。メディアが都合よく「資産だけ」「負債だけ」を報じることによって、世の中に無用な誤解を生じさせてしまっているといえる。日本が「世界一の借金大国」といった報道はその最たるもの。

15年12月末時点での「個人金融資産」は1,741兆円と15年9月末比で2.3%増加したが、その半分は「株式等・投資信託受益証券」。

一方「個人金融負債」は約380兆円。こちらは15年9月末比で1.3%の増加。金融機関等からの借入は約315兆円。
したがって「正味個人金融資産」は1,361兆円。

発表された統計表をざっと見て気になったのは、株価が上昇を追い風に「個人金融資産」が増え、GPIFも10-12月期に4兆7302億円の収益を上げたなか、「資産」に計上されている「年金受給権」が、9月末比で4,000億円減って155.5兆円となったこと。

「専門家」や「有識者」達には、当りもしない経済や株価予想ばかりに精を出すのではなく、こうした疑問に対する回答、意見を出してもらいたいものだ。

*************************************

投資運用講座を3月27日(日)に開催します。

午前中の第1部は「中学1年生の数学で分かる『オプション取引講座』」。第1部では「相場分析能力」を高めるために必要なオプション取引の本質と、現物株市場との繋がりについてお伝えします。

午後の第2部は「派生商品を絡めて考える、ファンドマネージャー市場分析講座」。第2部ではデリバティブ取引に関る指標等の分析を通して、実際にどのように相場状況を判断していたのか、デリバティブファンド等デリバティブを利用したファンドの運用していた経験談をお伝えします。

参加費用は、第1部、第2部共に22,000円(税込)で、第1部、第2部両方をお申込み頂くと40,000円(税込)に割引となります。

・第1部「中学一年生の数学で分かる『オプション取引講座』」の詳細とお申込みは https://www.facebook.com/events/377583909032349/
 
・第2部「派生商品を絡めて考える、ファンドマネージャー市場分析講座」の詳細とお申込みは https://www.facebook.com/events/188534154859523/

マイナス金利になるなど、投資運用が未知の領域に突入する今、オプション取引そのものに対する理解を深めると同時に、デリバティブ市場と現物株市場とがどのように影響し合っているかを知ることで、「相場観察能力」を高め、安定した投資収益を目指して下さい。

スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

近藤駿介

プロフィール

Author:近藤駿介
ブログをご覧いただきありがとうございます。
ファンドマネージャー、ストラテジストとして金融市場で20年以上の実戦経験を持つと同時に、評論家としても活動して来ました。教科書的な評論・解説ではなく、市場参加者の肌感覚をお伝えしていきたいと思います。

近藤駿介 実践!マーケット・エコノミー道場

入会キャンペーン 実施中!

著書

アラフォー独身崖っぷちOL投資について勉強する

Anotherstage LLC

金融に関する知見を通して皆様の新しいステージ作りを応援

FC2ブログランキング

クリックをお願いします。

FC2カウンター

近藤駿介 facebook

Recommend

お子様から大人まで
町田市成瀬駅徒歩6分のピアノ教室

全記事表示リンク

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

QRコード

QR