「マイナス金利の深堀り」がもたらす「恥の深堀り」

「日銀が重視しているのは、企業や家計が『これから物価が上がっていく』という確信(インフレ期待)を持てるかどうかだ。これまでの3年半は原油安や消費増税の影響もあり、『どうせ物価が上がらない』というデフレ心理を払拭できなかった。」(20日付日本経済新聞 「黒田緩和 枠組み修正へ」)

日銀が2%の物価安定目標を達成できない理由を「企業や家計の心理」に求めている限り、効果的な政策は期待薄。

ほとんどの人は日銀の準備預金制度などを知らないし、異次元の金融緩和やマイナス金利政策が何なのかすら理解していない。

そうした一般の人たちの心理を、「マイナス金利の深堀り」やら「国債購入の柔軟化(イールドカーブのスティープ化)」という言葉で好転させようということ自体が無理な話。

「アベノミクス」「異次元の金融緩和」という初めて聞いた言葉に対して「根拠なき期待」を抱くことはあっても、3年半効果が出ない聞き飽きた言葉に「根拠なき期待」を寄せるほど、人々は愚かではない。

聞き飽きた言葉は、人々の心理を好転させる「魔法の言葉」にはなり得ない。

3年半効果を発揮せず、再びデフレの危機が近づいてきたということは、これまでセミナー等で繰り返し説明して来たとおり、「異次元の金融緩和」や「マイナス金利政策」がデフレ脱却には効果がないということの証明でしかない。まずは謙虚にこうした事実を受け入れることだ。

「総括的な検証」を実施する黒田日銀には、これ以上「恥の深堀り」だけはしないようにしてもらいたいものだ。

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