放送時間と質が反比例していく「モーニングサテライト」~ 原点回帰の勧め

1998年10月から18年半に渡ってテレビ東京で放送されている「モーニングサテライト」。

ネットが今のように発達していなかった番組スタート当時は貴重な情報番組だった。小生も長い間この番組を目覚まし代わりにしていた。

しかし、ネットの発達に伴って、海外市場状況を報じることの付加価値自体は落ちて来ている。

こうした現実に対応するためか、当初45分だった放送時間は2000年代に入ってから長くなり、この4月からは80分になった。長くなった放送時間を埋めるのが「専門家」と呼ばれる人達の解説やトーク。

しかし、番組に「専門家」として登場する人のほとんどが株またはFXのセールスマンというのが実態。拝聴するに値するコメントを出来る人は1人か2人というのが現実。

放送時間が長くなるにつれ、番組の中身は薄くなって来ている。

今朝も「株(価)のスペシャリスト」6人による「大変革時代を生き抜く投資戦略」と題する特集が組まれていたが、中身は残念なもので聞くに堪えないものだった。結局見るに堪えられず途中で電源OFF。

例えば「相場のヒントは米国株にあり」という自作の格言に基づいた「米国株が上がると日本株も上がりやすい」という解説。

米国株に限らず経済指標などと並べたこのような解説は「専門家」たちの十八番。一見尤もらしく見えるが、全く意味がない。
仮に、米国株式市場動向を予想することが日本の株式市場動向を予想することよりも格段に易しいのであればこうした指摘は論理的な指摘だといえる。

しかし、実際にはそうしたことはない。現象としては米国株が上昇すれば日本株が上昇する確率は高いが、米国株式の動向を予想できないのであれば全く意味のない指摘。

しかも、「米国株が上昇しても日本株が下落することがある。ただし、その反対はない」との解説まで付けられると、何をかいわんやの世界。そもそも格言と言えない代物。

その他にも突っ込みどころ満載の呆れる議論のオンパレード(後でビデオで確認)。「鵜呑みは楽だがヤケドする」というのを自作格言と披露していた「専門家」がいたが、まさにそ鵜呑みしてはいけない情報の山だった。

もともと「モーニングサテライト」は、朝の忙しい時間帯に為替から金利、株価、商品市況、経済統計、要人発言まで広範囲の情報をコンパクトに報じてくれていたところに付加価値があった。

この価値はネットが発達した今でもほとんど色褪せていないはず。時間を掛ければネットで情報を得ることは可能だが、寝ている間に何が起きたのかという情報を短期間で得られるということは貴重な価値。

放送時間を長くして質を落としている「モーニングサテライト」には、是非原点に立ち返ってもらいたいものだ。

(追記)
今の番組の放映時間は5:45~7:05であるにも関わらず、番組のサムネイルは「5:54~」になっている。放送時間を間違ったまま放置している情報番組が発信する情報が視聴者の信頼を得られるのだろうか。それともフェイクニュースだという暗号なのだろうか。
モーサテ

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近藤駿介

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ファンドマネージャー、ストラテジストとして金融市場で20年以上の実戦経験を持つと同時に、評論家としても活動して来ました。教科書的な評論・解説ではなく、市場参加者の肌感覚をお伝えしていきたいと思います。

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