運用能力の向上 vs 投資先企業の価値向上

「野村アセットマネジメントは6月をメドに、投資先企業と対話しながら企業価値を高めることを促す『エンゲージメント』活動を海外で始める。企業との対話活動を手掛けるGES社(スウェーデン)と提携。新興国を含む投資先の600社について、共同で中長期の課題を議論する」(日経電子版

まあ「お疲れ様」としか言いようがない。

OBの一人としては、投資先企業の企業価値を向上させることに労力をかける前に、自らが運用するファンドの価値を向上させるところに労力をかけるべきだと思わずにはいられない。

自らが運用するファンドの価値を向上させられない投資家が、投資先企業の企業価値を向上させられるというのはイルージョンでしかない。

本来運用会社が持つ最大の武器は「投資しない」という選択肢である。企業経営者は運用会社の投資対象に入れてもらうために企業価値向上に努めるからだ。

問題なのは、本来運用会社の最大の武器であるものが企業に対して何のプレッシャーにもなっていないこと。

それは、ベンチマーク運用が主流になってしまったことで、企業サイドから見るとBMに採用されてさえいれば企業価値に関係なく投資対象になるからだ。ベンチマーク運用が主流になったことで、運用会社の運用能力向上が難しくなり、結果として無駄なコストをかけて投資先企業の企業価値向上を図らなければならなくなっている。何とも嘆かわしいことだ。

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近藤駿介

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ファンドマネージャー、ストラテジストとして金融市場で20年以上の実戦経験を持つと同時に、評論家としても活動して来ました。教科書的な評論・解説ではなく、市場参加者の肌感覚をお伝えしていきたいと思います。

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