2017/10/05
首班指名が小池劇場のクライマックス
「小池氏が衆院選に出馬しなかった場合、野党陣営の得票次第では、首相指名で、安倍晋三首相と距離がある自民党の石破茂氏を担ぐ案があるという。自民党の石破グループ(解散前、衆院18人)を分裂させて、連立政権を組もうという案だ。細川護煕連立政権を立ち上げた、自由党の小沢一郎代表周辺の奇策といわれている」(5日付ZAKZAK 「小池氏が自民分断の奇策、石破氏を首相指名」)おそらくこうしたシナリオは小池都知事は初めから考えていたはず。安倍総理が繰り返し口にする「90年代の新党ブーム」は細川内閣のこと。1993年8月に細川内閣が誕生し自民党は下野したが、重要なことは自民党が衆院選挙で敗北して政権を失ったわけではないところ。
自民党が下野したのは、過半数を取れていなかったから。1993年の総選挙で参議院から衆議院に鞍替えした小池都知事がこのことを意識していないわけはない。
細川連立政権樹立に加わった経験を持つ小池代表が、会見でわざわざ「村山自社さ連立政権」の話を持ち出したのは、自民党が政権を奪還するために首班指名で数合わせをしたことをアピールすることで、政権を取るために自民党が首班指名で野合に走ったことがあることを思い出させると同時に、自民党が首班指名で誰を担ぐのかを明らかにしないで総選挙を戦った過去があることを思い出させるためだったはずだ。それと同時に、与党を過半数割れに追い込んだら首班指名で石破氏を指名する可能性を匂わせ自民党にプレッシャーをかけるためだったと思われる。
「希望の党」で過半数を取ることがベストシナリオだが、与党を過半数割れに追い込んで首班指名で勝負するというシナリオは「希望の党」が過半数を取れなかった時のものとして当然考えていたはず。だからこそ「どんな手段を使っても安倍政権を終わらせる!」ことに執念を燃やす前原代表と組んだといえる。
先日出演した「WORLD MARKETZ」の打ち合わせの時もこの話をして加藤MCと結構盛り上がった。政治番組ではないので、本番では最後の方に「首班指名で小池劇場のクライマックスを持っていく」とさらっと触れただけだったが。
小池代表が本当に衆院選に出馬しないのだとすると、小池劇場のクライマックスを首班指名時に持ってくるというのがメインシナリオになりそうだ。
スポンサーサイト
コメント