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ボヘミアンラプソディー ~ 新たな発見

3週間前には「2度見ることはない」と思いながら帰ったはずだったのだが、何故か再び同じ道を往復してしまった。

最初に見た時には、映画のクライマックスであるはずの「LIVE AID」のシーンで興覚めしてしまった。ところがその興覚め感は、それを払拭したいという気持ちを高め、それによってこの3週間、毎日、何回もYouTubeで繰り返しリアルQueenの「LIVE AID」の映像を見ることになった。

リアルQueenの「LIVE AID」は、何度見ても映画のシーンとは比較にならないほど圧倒的でパワフルな感動的なステージであった。

しかし、繰り返し繰り返し見ているうちに、興覚め感を受けた映画に対して別の感情が沸いてきた。それは、これだけリアルQueenの「LIVE AID」に感動できるのは、その背景にあるストーリーを映画で知ったからではないのかというものだった。

さらに、1970年代には何か悲しそうに、物憂げにボヘミアンラプソディーを歌っていたフレディ・マーキュリーが、「LIVE AID」では憑き物が落ちたように伸び伸びと、自信に満ちた表情でボヘミアンラプソディーを歌っていたことも気になった。

そこで思い出したのが、映画にあった「LIVE AID」当日にフレディ・マーキュリーが恋人であるジム・ハットンを両親に紹介したシーン。

最初に映画を見て暫く経つ頃までずっと、ボヘミアンラプソディーの歌詞で最も重要なのは
 Mama ooo (any way the wind blows)
 I don’t want to die
 I sometimes wish I’d never been born at all
という部分だと考えていた。

しかし、リアルQueenの「LIVE AID」と映画のシーンを重ね合わせると
 Mama ooo
 Didn’t mean to make you cry
 If I’m not back again this time tomorrow
 Carry on,carry on,as if nothing really matters
という部分がより重要だったのではないかと思うようになった。

母親に恋人を紹介し、「If I’m not back again this time tomorrow」を現実にした息子のフレディ・マーキュリーを、母親は「Carry on,carry on,as if nothing really matters」と受け入れた。そして父親も。

「LIVE AID」直前に長年背負ってきた憑き物を落とせたことが、あの圧倒的な、パワフルな、感動的なステージを生んだのではないかと考えたら、もう一度映画を見るしかないという気持ちになっていった。

映画を見直してみて、ストーリー展開の面ではやはりやや雑な部分は気になったが、Queenの曲を理解するうえでは貴重な映画だったといえる。リアルQueenの「LIVE AID」の映像から感じた個人的感覚も、客観的に正しいかは別にして自分なりには納得のいくものだったことを確認できたのも収穫。

この3週間、昔流にいえば擦り切れるほどリアルQueenの「LIVE AID」の動画を見ていて、どうでもいいものの印象的なシーンが2つあった。

一つは「Hammer to fall」の中でステージ上のカメラに顔を寄せて歌っていたフレディ・マーキュリーがカメラマンから離れる際、ケーブルをよけようとしたカメラマンがまるで離れていくフレディ・マーキュリーに合わせて踊っているように見えるシーン。

もう一つは「We are the champions」が終わった直後、ギターを置きに戻ろうとしたブライアン・メイがマイクスタンドにぶつかるシーン。

このどうでもいいシーンが映画で再現されているか確認することも2度目の楽しみの一つだった。

結果は、メンバーの動きを正確にコピーしていたうえに、フレディ・マーキュリーにマイクを渡す役の若者(女性?)にもリアル「LIVE AID」と同じネイビーで袖口に白ラインの入っているポロシャツまで着せていた(正確には袖口の白ラインはリアルでは3本だが、映画では1本だったような気がするが)にも関わらず、小生の印象に残った二つのどうでもいいシーンは再現されていなかった。

カメラマンはコードは跨いだがフレディ・マーキュリーとシンクロしていなかったし、ブライアン・メイはマイクスタンドにぶつかることなくギターを置きに戻っていた。

小生には印象的に映ったどうでもいいシーンは、残念ながら監督には本当にどうでもいいシーンだったようだ。どうでもいいシーンだから仕方がないが。

45年前にバンド仲間内での議論で「女々しい」「ロックじゃない」と散々こき下ろしたQueen の映画をまさかこの歳になって2度も見に行き歌詞の意味まで考えるとは全く想像もしていなかったこと。歌詞の意味まで考えて曲を聞くなどBEATLES以外には考えられなかった。45年前に表れたQueenは、21世紀を先取りしていたバンドだったようだ。

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近藤駿介

プロフィール

Author:近藤駿介
ブログをご覧いただきありがとうございます。
ファンドマネージャー、ストラテジストとして金融市場で20年以上の実戦経験を持つと同時に、評論家としても活動して来ました。教科書的な評論・解説ではなく、市場参加者の肌感覚をお伝えしていきたいと思います。

近藤駿介 実践!マーケット・エコノミー道場

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1989年12月29日、日経平均3万8915円~元野村投信のファンドマネージャーが明かすバブル崩壊の真実

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