見せ金

週明けの東京市場は、欧州連合(EU)がブリュッセルで9日に開いた緊急財務相理事会で、ユーロの信認失墜につながる恐れのあるソブリン債危機の回避を図るために、過去最大規模となる最大7500億ユーロ(約90兆円)規模のユーロ圏支援基金と、証券買い取りプログラムを公表したことに敬意を払う形で、日経平均株価は反発、前引けは134円高の10,499円と10,000円割れを回避、為替市場でもユーロが円に対して反発、2円50銭程の円安で119円台後半での動きとなっている。

また、日銀は、カナダ銀行、イングランド銀行、欧州中央銀行(ECB)、米国連邦準備制度理事会(FRB)、スイス銀行が2月1日で一旦終了していた時限的な米ドルスワップ取り決めの再締結をすること、同時に日銀も同様の措置の導入に向けて速やかに検討を行うことを発表。先進各国がユーロ危機に強力なタッグを組んでいることを市場に見せつけ側面支援した格好。
ユーロ防衛の為にEUが用意したプログラムの総額が、週末に伝えられた8兆円前後から一挙に10倍規模に膨れ上がったところにも、今回のユーロ危機の深刻さが滲み出ている。EU及び先進各国は「見せ金」の規模で市場の混乱を抑え込もうとしている。

市場が政策当局の対応に取り敢えず敬意を払うのは何時ものことだ。何故ならば、市場参加者は、評論家や識者の様に己の考えの正しさを主張することが仕事ではなく、実際に収益を上げないと生き残れないからだ。市場は実体経済を映す鏡であり、実体経済の先行指標であるが、こうした短期的な市場の反応を以て事態が好転したと判断するのは早計だ。市場は収益を確保するために、最も弱い(勝ち易い)部分を探し続けるからだ。市場が再びユーロが相対的に弱い市場だと判断しない保証は何処にもないからだ。
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近藤駿介

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ファンドマネージャー、ストラテジストとして金融市場で20年以上の実戦経験を持つと同時に、評論家としても活動して来ました。教科書的な評論・解説ではなく、市場参加者の肌感覚をお伝えしていきたいと思います。

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