FC2ブログ

GPIF 外債比率引上げの真意は…

「公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は資産構成の見直しで、外国債券の比率を10ポイント引き上げて25%とする方針だ」(24日付日経電子版 「GPIF、外債比率25%に引き上げへ 高利回り投資に力」

昨日明らかになったGPIFの基本ポートフォリオの変更。昨晩中にこの件に関する感想を書けばよかったが、NY株式市場の動きが気になって後回しに。そうこうしているうちに複数のメディアから問い合わせが来たため、メールで返信。先月出版した拙著「202X金融資産消滅」(KKベストセラーズ)で 2014年10月に内外株の比率を倍増することで日銀と共に株価押上げを演出したという見解を示していたので、今回の基本ポートフォリオ変更にも何か裏の意図があるのではないかと疑って連絡が来たようだ。

以下は、メールで送った小生の感想。

今回GPIFは国内債券の比率を引き下げ、外国債券の比率を引き上げましたが、これは現実に合わせたということだと思っています。

GPIFは国内債券がマイナス利回りになったこともあり、昨年10月にヘッジ付き外債を外国債券から国内債券として取り扱うという方針変更に踏み切りました。今回はこうした現実に基本ポートフォリオを合わせたというテクニカル的な面が大きいと思います。この3月末で高橋理事長と水野CIOが勢力争いに端を発したスキャンダルによる喧嘩両成敗の形で退任し、宮園氏が新理事長に就任し新体制になりすので、基本ポートフォリオを現実に合わせたのだと思います。
<参考> GPIF:ヘッジ外債を国内債の構成割合に変更(2019年10月1日付Bloomberg)

ただ、こうした変更を行った昨年10月時点では米国10年国債利回りは1.8%前後でしたが、足元では0.8%程度まで下がって来ています。一方日本の10年国債利回りはマイナス圏からは脱してきていますから、利回り格差からは海外債券投資の魅力は低下して来ています。

こうした状況下で懸念されることは、GPIFが信用リスクに手を出すのではないかという点です。日本人はハイイールド債ファンドなどが大好きですので気になります。よもやとは思いますが、農中やゆうちょが持っているCLOの受け皿にされるのではないかという悪いことが頭に浮かんできてしまいます。宮園氏は高橋理事長と同じ農中出身ですし…。もちろんそんなことはないとは思っていますが。

以上、ご参考まで。

メディアの方がもっと衝撃的な内容を期待されていたとしたら期待外れだったかもしれないが…。

スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

近藤駿介

プロフィール

Author:近藤駿介
ブログをご覧いただきありがとうございます。
ファンドマネージャー、ストラテジストとして金融市場で20年以上の実戦経験を持つと同時に、評論家としても活動して来ました。教科書的な評論・解説ではなく、市場参加者の肌感覚をお伝えしていきたいと思います。

著書

202X 金融資産消滅

著書

1989年12月29日、日経平均3万8915円~元野村投信のファンドマネージャーが明かすバブル崩壊の真実

FC2ブログランキング

クリックをお願いします。

FC2カウンター

近藤駿介 facebook

Recommend

お子様から大人まで
町田市成瀬駅徒歩6分のピアノ教室

全記事表示リンク

月別アーカイブ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

QRコード

QR