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緩み … その「印象」と「現実」

「あちこちで気の緩みが見られる」

西村済再生担当大臣の発言が批判を浴びている。

発言内容はともかく、こうした「緩み」を報じるニュースの背景に使われるのは、「品川駅通勤風景」や「戸越銀座や吉祥寺商店街の人出の様子」と相場が決まっている。品川駅が使われるのは、駅の構造上通勤客の多くが中央通路を通るので「通勤密」を撮るには絶好の場所ということなのだろう。

密(通勤&商店街)

それはともかく、こうした映像を見せられると、さぞかし品川駅と戸越銀座のある品川区や吉祥寺のある武蔵野氏の感染者数は多いのだろうと思ってしまいがちだ。

しかし、実際はそうではない。

感染者数でみると品川区は185人と東京都23区内で第9位と上位だが、23区の平均187人よりも少ない。また、人口千人当たりの感染者数は0.460人で23区の平均値0.450人とほぼ同じで特に感染が激しいわけではない。

武蔵野市に至っては感染者数17人、人口千人当たり感染者数は0.115人に過ぎない。

東京都感染者表(東京都公表データより作成)

こうした事実は、メディア報道から伝わるイメージと現実が必ずしも一致していないことを示したものだ。それと同時に、本当に人出と感染者数(感染率)に強い相関関係があるのかについても疑問を抱かせるもの。つくづく「印象」というのは恐ろしいものだと感じずにはいられない。

【訂正とお詫び】
「品川駅と戸越銀座のある品川区…」と書きましたが、品川駅があるのは品川区ではなく港区でした。読者の方からご指摘を頂きましたので、訂正させていただきます。ご指摘ありがとうございました。

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近藤駿介

プロフィール

Author:近藤駿介
ブログをご覧いただきありがとうございます。
ファンドマネージャー、ストラテジストとして金融市場で20年以上の実戦経験を持つと同時に、評論家としても活動して来ました。教科書的な評論・解説ではなく、市場参加者の肌感覚をお伝えしていきたいと思います。

著書

202X 金融資産消滅

著書

1989年12月29日、日経平均3万8915円~元野村投信のファンドマネージャーが明かすバブル崩壊の真実

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