膠着相場に現れる大きな変化

ドル円相場は82~83円台で、日経平均は10,500円台で、日本の長期金利は1.2%程度で膠着状態に陥ってしまった。東京市場だけを見ていると、殆ど相場が動いていない様に見える。
しかし、目立たないところで金融市場は大きな変化を見せている。

米国債券市場では、2年債と30年債の利回り差が一時4.01%を記録し、イールドカーブは1977年以降で最もスティープ化した。過剰流動性を背景とした資源価格上昇を中心としたインフレ懸念と、雇用や住宅市場等の回復が鈍いことを背景とした金融緩和継続期待が混在したことが要因。

米国株式市場では、NYダウのVolatility(価格変動リスク)が急低下。年明けの5日には年率3.8%まで低下。NYダウのVolatilityが5%を割り込むのは1993年11月2日以来で、こちらは17年ぶり。因みに、1928年以降のNYダウの平均Volatilityは15.1%、最低水準は1965年2月3日に記録した3.3%。2010年の平均Volatilityが16.3%であった。昨日1月18日の終値が2008年6月23日以来約2年7カ月ぶりの高値を記録するなかで、投資家はリスクを忘れてしまったかのようである。
3.9%という価格変動リスクは、シティーグループの世界国債インデックスのそれとほぼ同じの水準。株式というリスク資産が、国債という安全資産とほぼ同じ価格変動リスクであるということはある意味異様な光景である。

円相場は相変わらず82円台と大きな変化はみられないが、主要6通貨に対するドル指数は78.4ポイント程度と、昨年12月から続いて来た79~82ポイントのBOX相場を下抜け(ドル安)する気配を見せ始めている。

先進国ではデフレ懸念が根強いが、金融市場が抱く期待インフレ率は確実に上昇して来ている。





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近藤駿介

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