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「シン・分散投資」か、「旧態依然とした相場観投資」か…

「主要20カ国のうち、中国とインド以外では長期金利が1%未満に沈んだ。もはや資産を国債と株式に分散させても、ほとんどの国債は金利収入を生まない」(2日付日経電子版 「2021年、運用巧者に「シン・分散投資」のススメ」

金利収入を生まないから分散投資を見直さなければいけないのではない。分散投資のうえで低金利が問題なのは、リスク資産と安全資産の相関関係がなくなるからだ。これは「リターン」ではなく「リスク」の問題。こうした「リターン」サイドだけに目を向ける風潮こそが日本の金融・運用リテラシー向上の大きな障害になっている。

「1つの解は「時間を分散させる」方法だ。世界経済が上向いているときは株式などのリスク資産に比重を置き、下向いたときには国債や預貯金などの安全資産に避難させる。金利が消滅し、為替が膠着し、株式が連動する時代のシン・分散投資と呼べるかもしれない」(同日経電子版

確かに「時間分散」は有効な分散投資の一つだ。しかし、これは同一資産への投資においての話で、リスク資産と安定資産の資産配分においては必ずしも有効な手法とは言えない。ある時はリスク資産に、ある時は安全資産にというような投資は「シン・分散投資」ではなく「旧態依然とした相場観投資」に過ぎないからだ。

また、同一資産に対する「時間分散」は、「積立投資」「ドルコスト平均法」と称して既に個人投資家の間では定着している手法で、少なくとも「新・分散投資」ではない。

「運用巧者」には釈迦に説法のはずだが念のため。

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近藤駿介

プロフィール

Author:近藤駿介
ブログをご覧いただきありがとうございます。
ファンドマネージャー、ストラテジストとして金融市場で20年以上の実戦経験を持つと同時に、評論家としても活動して来ました。教科書的な評論・解説ではなく、市場参加者の肌感覚をお伝えしていきたいと思います。

著書

202X 金融資産消滅

著書

1989年12月29日、日経平均3万8915円~元野村投信のファンドマネージャーが明かすバブル崩壊の真実

著書

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