金融市場からの警鐘~「無計画」に行われた「計画停電」

「100年に一度」と称されたリーマン・ショックの傷が癒えない中、「100年に一度」とされる大規模地震に襲われた。被災された方々には心からお見舞い申し上げる次第。

「100年に一度」の「天災」は、日本社会の杜撰さ、「無計画」さを露わにしてしまった。
東日本巨大地震に伴う電力不足に対応し、東京電力は首都圏で「計画停電」を実施した。しかし、実施された「計画停電」は「無計画」なものだった。
東京電力は「計画停電」のグループ分けでミスを連発。「100年に一度」の事とは言え、東京電力が「無計画」に「計画停電」に踏み切ったとは考え難く、事前計画の杜撰さは批判されて然るもの。
さらに、運転に必要発電能力を持つと言われていたJR東日本も、東京電力からの電力供給を受けている踏切を把握していなかったことで多くの路線が運休を強いられた。運転に必要な発電能力を有しておりながら、安全運行に不可欠な踏切の運営が計画から漏れていたとは恥ずべき失態。

極めつけは、何と言っても東京電力がポンプの燃料切れで福島第1原発2号機の原子炉を空だき状態にしたミス。その原因が「職員がパトロールに出掛け、目を離したすきに、燃料が切れて停止した」というお粗末なものでは、緊張感が足りないという誹りを免れない。

「100年に一度」の大規模地震に見舞われた日本の株式市場は、日経平均が633円安と急落、3ヵ月ぶりに10,000円の大台を割り込んだ。下げ幅が大きくなったのは、大規模地震という「天災」に伴う経済的な損失だけでなく、原子力発電の事故を筆頭にお粗末な「人為的ミス」が重なったため。「100年に一度」と言われる「天災」に襲われた際に、短期的にリスク資産が売られるのはごく当然のこと。今日の株式市場の大幅な下落は、政策当局や東京電力、JR東日本等社会インフラを支える各社の「人為的なミス」が、日本経済の復興の足枷になるのではないかという金融市場からの警鐘である。




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近藤駿介

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ファンドマネージャー、ストラテジストとして金融市場で20年以上の実戦経験を持つと同時に、評論家としても活動して来ました。教科書的な評論・解説ではなく、市場参加者の肌感覚をお伝えしていきたいと思います。

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