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「妄想に憑りつかれた原理主義者」の心に染みた「幻想なき理想主義」

「野田総理はすごい」

橋下市長でなくても、感心してしまうはずである。その厚顔無恥ぶりには。

「生活者主権、納税者主権、消費者主権の確立や身を切る改革は民主党結党以来の根幹のテーマで、終わりなき事業だ」

新党「国民の生活が第一」の結党大会が開かれた翌12日、同じ憲政記念会館で開催された民主党の両院議員総会で、野田総理はこのように発言した。

「終わりなき事業だ」…? そりぁ当然である。自ら「官僚主権、徴税者主権」に突き進み、「身を切る改革」を先送りしているのだから。「民主党結党以来の根幹テーマ」とは真逆の方向に進む政策を採っている限り、永遠に自らが掲げるゴールに辿り着くことなどあり得ないこと。

野田総理は、その他「民主党が政権を握っているからこそ、全世代対応の改革の一歩を踏み出すことができた。そのことに自負を持っていなければならない」とも述べ、消費増税に踏み切った「成果」を強調したようだ。

しかし、自画自賛を繰り返す厚顔無恥総理に対する多くの国民の本音は、おそらく次のような感じなのではないか。

「野田総理が政権を握っていたからこそ、民自公による談合によって、単なる消費増税に踏み出してしまった。そのことに鉄槌を下さなければならない」

支持率が低迷する野田政権に対して好意的な大手新聞も、小沢新党に対する報道は、総じて否定的である。その報道の仕方も、政策を批判するという正攻法ではなく、サブミナル効果によって小沢元代表の悪いイメージの擦り込みを図るという、かなり陰湿なもの。

「小沢新党 多難な船出」という類の見出しはともかくも、「消費増税関連法案の衆院採決で反対し、民主党を除籍(除名)された小沢一郎元代表らは11日、…」「参加議員49人は選挙基盤の弱い若手が多く…」と、無駄な修飾語を付けて報じる姿勢には首を傾げざるを得ない。何故素直に「「消費増税関連法案の衆院採決で反対し、民主党を離党した小沢一郎元代表らは」と報道出来ないのだろうか。

また、「選挙基盤の弱い若手」と言うが、調査によっては政党支持率が一桁に落ち込んでいる足元の民主党はもともと「選挙基盤は弱い」集団である。さらに、「衆院解散が遅れれば資金不足になりかねない」という指摘も多いが、もともと「金のかかる選挙」を批判してきた大手新聞の指摘とは思えない無責任なもの。「選挙基盤の弱い若手」と繰り返して報道する大手新聞は、「選挙基盤の強い長老」が支配する「金のかかる自民党型政治」に望郷の念を抱いているのかもしれない。

「理想だけを追い掛けていたのでは政策遂行できない。現実だけを追い掛けていたのでは政治に涙、ロマンがない。必要なのは『幻想なき理想主義』だ」

11日の参院本会議で、故ロバート・ケネディの言葉を引用し、「この言葉が今、大変胸に染みている」と発言した野田総理。

しかし、多くの有権者の胸に染みている野田総理の政治姿勢は、「理想などを追い掛けていたのでは権力は維持できない。必要なのは『理想なき権力主義』『妄想に憑りつかれた原理主義』だ」というものではないだろうか。

「生活者主権、納税者主権、消費者主権の確立や身を切る改革は民主党結党以来の根幹のテーマ」は「終わりなき事業」になるかもしれないが、野田政権だけは「終わりの近い事業」であって欲しいものである。
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近藤駿介

プロフィール

Author:近藤駿介
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ファンドマネージャー、ストラテジストとして金融市場で20年以上の実戦経験を持つと同時に、評論家としても活動して来ました。教科書的な評論・解説ではなく、市場参加者の肌感覚をお伝えしていきたいと思います。

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