「ミスター」国民栄誉賞受賞~官房長官、そのコメントはないでしょ!

「元横綱・大鵬の納谷幸喜氏に対して、『なぜ生前に授与しなかったのか』という意見があり、『長嶋氏に授与してほしい』という数多くの意見もあったので、今回2人への国民栄誉賞の授与について検討するよう、事務局に指示した」

こうしたコメントが必要だったのだろうか。

「ミスタープロ野球」こと長嶋茂雄氏と、「ゴジラ」の愛称で親しまれた松井秀喜氏に国民栄誉賞を授与する理由について、菅官房長官は記者会見の席上「長嶋氏は誰もが認める野球界の生んだ国民的スターだ。社会に明るい夢や希望を与えるとともに今日の野球界の発展に極めて顕著な貢献を残した。長嶋氏と師弟関係にある松井氏は、ゴジラの愛称で日米の多くの国民に親しまれ、その活躍は社会に大きな感動や喜びを与え、多くの青少年に夢や希望を与えた」と述べたあと、このようなコメントを付け加えた。

これまで「ミスター」に国民栄誉賞が授与されていなかった方が不思議なくらいなので、その決定タイミングにやや唐突感があったほかは、多くの国民が納得する決定だったはずである。それだけに、聞きようによっては、「早くしないと長嶋氏が亡くなってしまう」とも受け取れる、この菅官房長の何気ない不用意な発言は違和感を覚えるもので、残念だった。

最近の国民栄誉賞に対しては、支持率が低迷する政権による「政権浮揚」に利用されてきたとの批判も出ていた。しかし、支持率が高い安倍政権には、このタイミングで「政権浮揚」を目的に長嶋茂雄氏に国民栄誉賞を授与する必要性はない。アベノミクスの副作用である「値上げの春」から国民の視線を逸らしたかったのだろうか。

官房長官の記者会見であるから、国民栄誉賞授賞理由については内部で十分に検討されていたはずである。それにも関わらず、おめでたい雰囲気に水を差すような、こうした軽率な発言が飛び出したことは残念でならない。
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