婚外子の格差(追記)

昨日、拙Blogで「民法改正案閣議決定~婚外子相続格差は是正されど…」という記事を公開しました。そのなかで、「配偶者」と「非嫡出子」が相続人になった場合の相続割合がどうなるか正しく判断出来なかったので、「配偶者4分の3、非嫡出子4分の1と推察している」と記しました。そうしましたところ、複数の方から「配偶者、非嫡出子ともに2分の1」が正解であるというコメントを頂戴しました。

小生は、「配偶者」と「嫡出子」が法定相続人になる場合の相続割合が「配偶者2分の1、嫡出子2分の1」になること、「非嫡出子の相続権は嫡出子の2分の1」という規定から、「非嫡出子」の相続分は「嫡出子」の2分の1、つまり、全相続資産の4分の1になるので、「配偶者」は残りの4分の3を相続することになるのかな、と推察していました。

しかし、小生の解釈は間違っていたようです。民法900条には「子及び配偶者が相続人であるときは、子の相続分及び配偶者の相続分は、各二分の一とする」と規定されています。つまりここでは「嫡出子」「非嫡出子」の区別はされておりませんから、「嫡出子」「非嫡出子」の区別なく「子」が存在した時点で「配偶者」の相続分は2分の1になるということです。「子」の相続分も2分の1ですが、「子」に相当するのが「非嫡出子」だけだった場合は、結果的に「非嫡出子」の相続分は「嫡出子」の場合と同等になるということのようです。

つまり、「非嫡出子の相続権が嫡出子の2分の1」というこれまでの規定は、法定相続人に「嫡出子」と「非嫡出子」の両方が存在した場合の格差ということで、民法が改正される前から、「配偶者」に対して「非嫡出子」の格差は存在しないということです。「配偶者」は、夫の不貞という不法行為によって、自分の財産権が侵害を受ける立場にあり続けているようです。

夫・父親の責任は重大であることと、法解釈の面白さを再確認させて頂きました。
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コメント

昨日は、コメントの書きっぱなしで、質問に答えず、失礼をいたしました。
そこまで事実を理解されたのなら、この問題は正妻と非嫡出子の問題ではなく、嫡出子と非嫡出子の問題であると考えるべきだと思いませんか?いずれの場合も正妻の相続分は変わらないわけですから。
だから、嫡出子と非嫡出子の相続分の違いが問題となり、違憲判決とつながるわけです。正妻の話をするなら、お妾さんと比較すべきであり、こちらはちゃんと正妻が100%保護されています
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近藤駿介

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Author:近藤駿介
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ファンドマネージャー、ストラテジストとして金融市場で20年以上の実戦経験を持つと同時に、評論家としても活動して来ました。教科書的な評論・解説ではなく、市場参加者の肌感覚をお伝えしていきたいと思います。

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