コラム投稿のお知らせ ~ オンラインサロン「近藤駿介 実践!マーケットエコノミー道場」

オンラインサロン「近藤駿介 実践!マーケット・エコノミー道場」

「欧米発の『異例の発言』と、『無計画テーパリング』に入った日銀」
「北朝鮮が建国記念日にミサイル発射をしなかった理由」

という2本のコラムを投稿しました。

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「相場の転機に備えるため」に資産運用のプロが行うおかしなアドバイス ~ 床屋に行って髪を切った方がいいか尋ねてはいけない

「もっとも、多くの資産運用のプロは『だからと言って運用をやめるべきではない』と主張する。物価上昇や今後の消費税率引き上げを想定すると、現金を保有し資産の実質的な目減りを放置するのは得策ではない。投信などは一度売ってしまうと買い直す時機を見計らうのも難しい」(10日付日経電子版 「相場の転機に備える 円高リスク、為替ヘッジ活用」

全く笑ってしまうようなお話。

資産運用のプロが「運用をやめるべきではない」と主張するのは、個人投資家に運用をやめられてしまったら食い扶持が失われるからでしかない。

正直投資家がやめた方がいいと思ったらやめた方がいい。運用は自分のためにやるものであって、資産運用のプロを食べさせるために行うものではないのだから。

「物価上昇や今後の消費税率引き上げを想定すると、現金を保有し資産の実質的な目減りと放置するのは得策ではない」というが、具体的に金融緩和の出口に向かい始めた米国も欧州も、景気や雇用が回復するなかで物価上昇は中央銀行の目標に届かない状況が続いている。

金融緩和の出口論すら時期尚早とされている日本で、足元で「物価上昇による現金資産の実質的目減り」が優先順位が高い回避すべきリスクといえるのだろうか。

日本では2014年4月に消費税が8%に引き上げられたことによって個人消費が腰折れ(実際は消費が前倒しされただけだが)し、物価がマイナス圏に沈んだことは記憶に新しところ。

名目所得が再びマイナスに転じる中で、2019年10月に予定されている消費増税によって回避すべきリスクは、物価が上昇して保有現金が実質的に目減りすることよりも、再びデフレに陥ることで資産価格が下落し保有現金の実質的価値が上昇することのはずである。

「これらを個人が実行するのは難しく、こうした運用をするバランス型投信に一部、資金シフトするのが現実的な対応になる。『相場の急変時には現金の組み入れ比率を5割程度に引き上げるような、機動的に資産配分を変更できるバランス型投信を選びたい』と話す」(同日経電子版)

尤もらしい説明であるが、「相場急変時に現金の組み入れ比率を5割程度に引き上げる」ようなバランス型投信を選ぶくらいであれば、初めから投信の保有を半分にすればいいだけのこと。

「相場急変時に現金組み入れ比率を引き上げる」ような、相場を後追いするだけの「機動的運用」はプロの投資家にお金を払ってまでお願いしなくても、個人ベースで十分に可能な運用なのだから。

「投信などは一度売ってしまうと買い直す時機を見計らうのも難しい」というが、ETF(上場投資信託)市場が拡大してきた今日、買い直すハードルは以前より低くなっている。「買い直す時期を見計らうのが難しい」という理由で投信を売却してはいけないというのであれば、資産運用のプロが相場急変する前に売る時期を見計らうことが出来ることを証明しなければいけないはずだ。

個人投資家に必要なことは、資産運用のプロの主張を盲目的に受け入れることではなく、「床屋に行って髪を切った方がいいかを尋ねてはいけない」ということを認識することである。


【お知らせ】

早稲田大学エクステンションセンター八丁堀校20017年度秋講座 「投資で失敗しないための知識と思考法」 募集開始

来月からスタートする早稲田大学エクステンションセンター八丁堀校での秋講座の募集が始まりました。

講座タイトルは「投資で失敗しないための知識と思考法」

投資に必要なのが「相場観」「相場予想」だと思い込んでいる限り、投資はギャンブルに近いものになってしまいます。

投資で失敗しないための必要条件は、タイトルに付けたように「知識」と「思考法」を身に付けることだということを多くの方に認識してもらうことを目標にした講座です。

世の中で投資の常識とされていることを盲目的に受け入れることの危険性を知って頂くことを通して、受講者の方々に「Mind reset」して頂くことが出来たら成功。

ですので、チャート分析のやり方とか、銘柄の選び方など短期的な利益を追求するテクニックをお教えする講座ではありませんので、その点は予めご承知おきください。チャート分析の位置づけなどに関しては触れるつもりでおりますが。

また、株式投資だけでなく、投資信託の魅力や問題点、歴史などのほか、不動産投資における注意点、考え方など幅広い分野についてお話します。

これまで早稲田大学エクステンションセンターでの講座は土曜日の午前中でしたが、今回は水曜日の午後7時から8時半までの90分、全5回の講座になります。

ご興味のある方は是非こちらからお申し込み下さい。
「投資で失敗しないための知識と思考法」

明暗を分けた井上尚弥とロマゴン ~ そしてビッグマッチがなくなった

さすが井上尚弥。内山高志、山中慎介という日本を代表するチャンピョンがまさかの敗北を喫するなかで米国デビュー戦をTKOで飾った。

勝つだけでなく印象に残る勝ち方を求めらる米国での試合だったうえに、実力に差があったことでやや強引さは否めなかったが、ストレートのようなジャブとボディーブローの破壊力を存分に見せ付けて挑戦者の心をへし折った。

井上尚弥快勝を受けてメインイベントに登場したのはパウンドフォーパウンド(Pound for pound:PFP) 1位のローマン・ゴンザレス。3月に僅差、疑惑の判定でタイトルを失ったリターンマッチに登場し王座返り咲きを目指したが結果は4回衝撃のKO負け。

4階級制覇を達成し30歳になったロマゴンは若い頃の精悍さが影を潜め、見た目にもふっくらしやや太目の印象。

やや太目になったロマゴンの試合は、自分よりも体格で勝る相手にプレッシャーをがけることも、前の試合で全勝記録を止められた相手を委縮させることもままならず、逆にプレッシャーをかけられ受け身に回る展開のなかでカウンターを食らって大の字に。往年のロマゴンを知るファンとしては一抹の寂しさを感じる結末になった。

井上尚弥とロマゴンの違いは、相手の前進を食い止めるジャブ。パワーと回転数で打ち合いを制していくというロマゴンのスタイルでは、階級的な限界を突破することは難しいことを見せ付けられたような試合になった。

ボクシングファンとして残念なことは、井上尚弥 vs ローマン・ゴンザレスという夢の対決が消えたこと。今回の試合内容を見る限り、実現していたらかなりの確率で井上尚弥が勝っただろうが、興行的にはロマゴンが王座に返り咲いて夢の対決が実現した方が盛り上がったことは確実。

井上尚弥にとって痛手なのはロマゴンとのビッグマッチが流れることで多額のファイトマネーと名声を得る機会を逃すことになったこと。米国デビュー戦となった今回の一戦のファイトマネーは約1970万円。PFP1位のロマゴンは約6480万円。ちなみに8月26日に行われたメイウェザー vs マクレガーのPPVボーナスを除いたファイトマネーは、メイウェザー1億ドル、マクレガー3000万ドル。ボクシング興業の本場米国でも中重量級に比較して軽量級のファイトマネーは格段に安いのが現実。

注目されるのは井上尚弥の今後。S・フライ級に留まるのかバンタム級に階級を上げるのか。常識的にはローマン・ゴンザレスが完敗しビッグマッチが流れたいま、井上尚弥にはS・フライ級に留まる理由は乏しくなったことから次戦はバンタム級でということになるが、米国進出を果たした今後はどちらの階級の方がビッグマッチが組めるかが階級を決める大きな要素となりそうだ。

円安・ドル高に対する3つの誤解

昨晩出演した東京MX2(093)の「WORLD MARKETZ」。

「円安・ドル高に関する3つの誤解」についてコメントさせて頂きました。

その3つの誤解とは

 ①日米中央銀行の金融政策のポジション
  ~日銀は実質的にテーパリングに入っている
 ②地政学リスク
  ~対話で解決しようとすると米国の地政学リスクが高まる
 ③日本の機関投資家は海外投資を拡大する
  ~金融庁の規制強化によって海外投資に制約がかけられた

その他、フィッシャーFRB副議長の辞任はイエレンFRB議長再任の可能性が高まったことを示唆する動き、というお話をさせて頂きました。

「WORLD MARKETZ」は12日火曜日にも出演します。

昨晩放送分はこちらから無料で視聴可能ですので是非ご覧ください。小生の出番は後半です。

また、金融市場の動向や金融政策に関するこうしたコメントはDMM.com オンラインサロン「近藤駿介 実践!マーケット・エコノミー道場」内で随時、先行して出しておりますので、ご興味のある方は是非ご参加ください。入会後30日間は無料で参加可能です。

【闇の中に浮かび上がる放送ブース】
闇の中に浮かび上がるスタジオ


GDP大幅下方修正 ~ それでも「内需主導の成長は変わっていない」

「内閣府が8日公表した国内総生産(GDP)の改定値は、物価変動の影響を除いた実質の年率換算で前期比2.5%増となり、8月の速報値(4.0%増)から下方修正された」(8日付日経電子版「GDP2.5%増に下方修正 4~6月改定値、設備投資伸び小さく」

瞬間風速にしても高過ぎると思われていたGDP速報値。やはり大幅に下方修正された。

「実質成長率に対する内需の寄与度は速報の1.3ポイントから0.9ポイントに下方改定。外需はマイナス0.3ポイントで変わらなかった。内閣府は『内需主導の成長は変わっていない』とした」(同日経電子版)

「成長への寄与が最も大きかった個人消費も、速報値の0.9%増からわずかに下方修正して0.8%増」となったなかで、「内需主導の成長は変わっていない」と判断するか、「頼りない内需に辛うじて支えられた成長」と見るかは読み手のセンスと判断。

「7月の名目賃金は1年2か月ぶりに前年を下回った。月々の給料は増えたが夏のボーナスが減って総額が目減りした」なかで「内需主導の成長は変わっていない」という判断は楽観的過ぎるともいえる。

「GDP改定値は1~3月に1.2ポイント、4~6月は1.5ポイントそれぞれ下方修正された。現在の推計方法となった10年4~6月以降で、最大の下げ幅を2四半期続けて更新した」(8日付日経電子版「ぶれる日本の成長率 再び「法人企業統計」でズレ」

GDPが大幅に下方修正された原因は、1~3月期は在庫、4~6月期は設備投資。

在庫は以前からGDPを予測するうえでの不確実要素で、GDP予測を外しまくる民間エコノミストが泣きついたことで2015年から民間企業の在庫の内訳が開示されるようになった。しかし、その効果はほとんど現れていないことが改めて明らかになった格好。

必要なデータが不足しているから予想が外れるのか、それとも十分に揃っているデータを正見出来ないから予想が外れてしまうのか。

ちなみに、「マーフィーの法則」の中の「スペンサーのデータの法則」では次のような指摘がされている。
1.十分なデータがあれば、誰でも判断を下せる。
2.有能なマネージャーは、データが不十分でも、判断を下せる。
3.完璧なマネージャーは、何も知らなくても、職務を全うできる」

さて、日本の経済政策を担っている人やアナリストはどこに属する人達なのだろうか。

近藤駿介

プロフィール

Author:近藤駿介
ブログをご覧いただきありがとうございます。
ファンドマネージャー、ストラテジストとして金融市場で20年以上の実戦経験を持つと同時に、評論家としても活動して来ました。教科書的な評論・解説ではなく、市場参加者の肌感覚をお伝えしていきたいと思います。

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