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足元の株価下落とバブル崩壊時との共通点

今年の5月に出版された拙著「1989年12月29日、日経平均3万8915円~元野村投信のファンドマネージャーが明かすバブル崩壊の真実」

日経平均株価が2万円すれすれまで下落してきたせいか、出版から7か月近く経過した今日、久々にAmazonの「証券・金融市場」部門で Top20 に顔を出してきた。瞬間風速の可能性が高いが嬉しい限り。

足元の調整と1990年のバブル崩壊とは株価下落メカニズムは異なるが、お節介ともいえる官による過度な市場介入が遠縁になっているところは共通点。歴史から学ぶところはある。

現在(日本時間24日23時)海外市場で日経平均先物は19500円前後、為替は100円50銭付近まで円高になっている。このままいけば連休明けの株式市場は2万円割れになる可能性が高い。株価と逆相関で拙著の認知度が上がれば・・・。

対日交渉で為替も協議 ~ お友達からのクリスマスプレゼント

「米通商代表部(USTR)は21日、日本との貿易交渉に向けて22項目の交渉目的を発表した。通貨安誘導を封じる為替条項を協議するほか、農産品や自動車では関税や非関税障壁の削減を求めるとした。サービスも含めた包括的な協定を目指す方針だ。交渉目的の発表により、2019年1月下旬にも交渉を始められるようになった」(22日付日経電子版 「米、対日交渉で為替も協議 要求22項目を提示」

安倍総理のお友達は、日本がF35戦闘機100機購入を検討するといっても、イージスアショア2基取得を決定しても容赦ない。

今回の米国側の発表は、政府が国内の批判をかわすために行った「TAGとFTAは全く異なる」という苦しい弁明が、日米両国で合意していない日本政府による国内向けの造語&詭弁に過ぎなかったことを暴露するもの。

トランプ大統領にとって「お友達」とは、脅しを掛ければ何でも言うことを聞いてくれる人(国)という意味のようだ。「お友達」に対する安倍総理とトランプ大統領の認識の間には、「TAG」と「FTA」ほど隔たりがあるようだ。光栄なことは、トランプ大統領には安倍総理以外に「お友達」がいないことだ。

米国が設定した90日という中国製品に対する25%の関税引き上げの猶予期間が市場が期待した3月31日より短い3月1日であったことに続き、米中貿易交渉終了後、つまり始まるのが3月1日以降だと思われていた日本との貿易交渉が1月下旬からでも始められる状況になったこと、「為替条項」も協議の対象になるという米国からのメッセージは、日本政府にとってはありがたくないクリスマスプレゼントだといえる。

成長資金なきソフトバンク、大幅公募価格割れ

「成長戦略を実現しながら株価が上昇し、投資家が良かったと思えるようになってほしい」と期待を示した。(19日付日経電子版;日証協会長、ソフトバンクの新規上場「タイミング悪かった」

ソフトバンクの上場初日の終値が売り出し価格を15%も下回った根本的原因は、「タイミングが悪かった」「強気の値決め」というところにあるのではない。ソフトバンク株の売り出しで調達された約2兆6000億円が、ソフトバンクではなくソフトバンクGの懐に入り、ソフトバンクには「成長戦略を実現」するための資金が一円も入らないことが問題なのだ。

例え今回のソフトバンク株売出によって調達した資金で親会社のソフトバンクGが成長したとしても、子会社であるソフトバンクには直接的なメリットはない。要するにソフトバンク株の売り出しと、ソフトバンクの成長とはほとんど無関係で、単純に言えばソフトバンク株を購入する必要性がほとんどなかったということ。

ソフトバンク株の売り出しが、9割が国内向け、かつ個人投資家中心となったのは、国内での知名度と配当利回りが高く人気沸騰したからではなく、Index 連動運用以外に外国人や機関投資家に需要がなかったからに他ならない。

残念なことは、親会社の保有株売り出しという歪な IPOに対して、懸念したり止めようとする動きが全く見られなかったこと。メディアの大スポンサーである企業に対して大きな忖度が働いたのだとしたら、とても残念なことだ。

ボヘミアンラプソディ ~ 軽過ぎた誕生秘話

もっと感動するはずだった。

しかし、それは思い違いだった。予報より早く降り始めた冷たい雨にうたれながら帰り道に考えていたことは「なぜ多くの人がいうような感動が得られなかったのか」ということだった。

導き出した結論は主に2つ。

一つは、多くの人が知らずのうちに涙すると言っていたラストの20分に及ぶ LIVE AID のコンサートシーン。Queen を知らない若い世代には感動的シーンに映ったのかもしれないが、フレディ・マーキュリーの LIVE AID の映像を何十回も見ていた小生にとって、それは感動的シーンというよりも、この映画が映画であることを強烈に印象付けられるものになってしまった。

フレディ・マーキュリー役のラミ・マレックは本物とはイメージが違うと感じていたが、物語の部分ではそれはあまり気にならなかった。しかし、最後の LIVE AID のコンサートシーンではイメージの違いが強烈に浮かび上がってしまった。

ラミ・マレックは完璧なまでにフレディ・マーキュリーの動きを再現していた。しかし、それは「再現」であり、「本物」とは動きの質が全く異なるものだった。そしてそれはこれが映画であり、演技だという印象を強く植え付ける原因になってしまった。

多くの人を感動 Max に誘ったラストのコンサートシーンだったが、残念ながら小生には気持ちをクールダウンさせるシーンでしかなかった。素人考えだが、ラストのコンサートシーンは本物の Queen の映像の方がよかったのではないかと思ってしまった。

もう一つは、名曲「ボヘミアンラプソディ」の誕生場面。

小生はフレディ・マーキュリーが性的マイノリティであることをカミングアウトしようとしたとされるこの曲の背景には、性的マイノリティであることに対するフレディ・マーキュリーの苦悩と孤独があったと勝手に思い込んでいた。

「ボヘミアンラプソディ」がリリースされたのは1975年。この年はベトナム戦争が終了した年でもある。ベトナム戦争が泥沼化した70年代前半の若者は、ベトナム戦争という抗いようのない社会の体制に襲われ、苦しみ反発していた。それがロックという反体制的な音楽の原動力となっていた。しかし、こうした社会体制から受ける苦しみはその時代の若者同士が共有することの出来た苦悩だった。

そうした時代背景の中でフレディ・マーキュリーは性的マイノリティという誰とも共有することの出来ない個人的苦悩を抱えていた。小生はそれが「ボヘミアンラプソディ」という名曲を生む原動力だと信じてきた。勿論そうであってほしいと思っていただけかもしれないが。

しかし、この映画では「ボヘミアンラプソディ」が生まれた時点では、フレディ・マーキュリーは自分がバイセクシャルである可能性を感じ始めた程度で、性的マイノリティであることを自覚し、それにもがき苦しんではいなかった。

「Mama, oooo」で始まる歌詞は、性的マイノリティであるという誰にも打ち明けられない悩みを母親に吐露し謝罪するものだと解釈していた小生には、もがき苦しまずに「ボヘミアンラプソディ」が誕生したかのような映画のストーリーは、天才的ミュージシャンが天才的な閃きでこの曲を書き上げたというベタな感動の薄いものにしか感じられなかった。

フレディ・マーキュリーという天才的ミュージシャンがもがき苦しんで生み出したのが名曲「ボヘミアンラプソディ」である、あって欲しいと勝手に思っていた小生にとって、映画の中での「ボヘミアンラプソディ」の誕生秘話は正直軽過ぎた。

映画で描かれていた苦しみはアルバム作成が3ケ月遅れているという「生みの苦しみ」だけだった。フレディ・マーキュリーが「生まれた後の苦しみ」を抱えていたからこそ「時々生まれてなければよかったと思うんだ」という歌詞が生まれて来たはずである。映画のタイトルにもなっている Queen のなかで最も重要な一曲であるだけに、そこの部分はもっと深掘りして欲しかった。生意気言えばここは解釈が浅いように思えてならない。

残念ながら多くの人を感動させたこの映画から期待する感動は得られなかった。しかし、映画を見た前後でも「ボヘミアンラプソディ」が名曲であるという考えが変わることはない。それこそが「ボヘミアンラプソディ」が名曲といわれるゆえんなのだろう。

2019年冬講座募集開始

年明けから始まる早稲田大学エクステンションセンターでの2018年度冬講座の一般向け募集が始まりました。

年明けからは、2年間八丁堀校で続けている「2019年世界経済を見る眼」(全5回;土曜日10:30~12:00)に加え、初めて中野校で「投資で失敗しないための知識と思考法」(全5回;火曜日19:00~20:30)という講座をやります。

中野校の講座では、金融に苦手意識を持たれている方、今さら他の人に聞き難いと感じている方向けに、新聞等で報じられている出来事を金融的に理解するのに必要な知識、金融に関する基本的な知識を中心にお話します。

ご興味のある方、金融に対する苦手意識を克服したい方は是非ご参加ください。

近藤駿介

プロフィール

Author:近藤駿介
ブログをご覧いただきありがとうございます。
ファンドマネージャー、ストラテジストとして金融市場で20年以上の実戦経験を持つと同時に、評論家としても活動して来ました。教科書的な評論・解説ではなく、市場参加者の肌感覚をお伝えしていきたいと思います。

近藤駿介 実践!マーケット・エコノミー道場

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著書

1989年12月29日、日経平均3万8915円~元野村投信のファンドマネージャーが明かすバブル崩壊の真実

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